『先生、この前業務改善命令受けた某銀行って都市銀行ですよね』
『そうですよ』
『いや、うちの実家、長野市にあるけど確か支店があったと思うんですよね。都市銀行って大都市しかないでしょう。変ですよね』
『え?』
『社長違いますよ。都市銀行って都市に住んでる人しか取引できないんですよ。ねえ先生。』
両方ともちがーう。でも普通の人の感覚ってそんなもんなのかな?
というわけで今回は少し銀行についてのお話。
いったいどんな銀行があるのでしょう。
まず、都市銀行。
これは普通銀行の中で東京、大阪など本店をおき広域展開している日本の銀行である。
略して『都銀』とよばれている。海外展開などもする。行政上は『三菱東京UFJ銀行』『三井住友銀行』『みずほ銀行』『りそな銀行』『埼玉りそな銀行』と5つある。
ちなみにメガバンクというのは『三菱東京UFJ銀行』『三井住友銀行』『みずほ銀行』の3つのこと。どういう訳か3行とも頭に『み』がつく。
次に地方銀行。略して『地銀』
これは、昔から地方銀行だった第一地銀と相互銀行や信用金庫などが普通銀行に転換した第二地銀の二種類がある。一般的に地銀は、本店所在地が道、府、県でその中で最大規模の金融機関である。地域の主要企業の主要融資を担っていることが多く、地域経済を支えている自負とプライドがある。都銀に比べると海外戦略に弱いところがあるのは否めない。
関東圏でよく見るのは、『七十七銀行』『東邦銀行』『群馬銀行』『足利銀行』『常陽銀行』『千葉銀行』『千葉興業銀行』『東京都民銀行』『横浜銀行』『山梨中央銀行』『八十二銀行』『静岡銀行』『駿河銀行』などである。
一方信用金庫や相互銀行から転換した第二地銀は、今ではその本店所在地を営業基盤とする金融機関となっている。よく聞く銀行としては、『東和銀行』『京葉銀行』『東日本銀行』『八千代銀行』『東京スター銀行』などがある。『トマト銀行』『もみじ銀行』なども第二地銀である。
最後に信用金庫。略して『信金』
これは中小企業ならび個人のための専門の金融機関であり、地元経済に密着している金融機関で、大企業や営業地域外の企業や個人には、融資できない。信用金庫の中で資金量が多い金庫をメガ信金と呼んでいるが、『多摩中央信用金庫』『巣鴨信用金庫』『西武信用金庫』『城南信用金庫』『東京信用金庫』『横浜信用金庫』『川崎信用金庫』などがある。色々あるけれど、大切なことはその金融機関の特徴を良く考えて取引をする事なのだ。