新規銀行取引について その5

今回からしばらく。どうやって新規での取引を開始するかという話。
ここでいう新規取引というのは借入取引の事。銀行は普通預金口座だけを持っていてもお客様と思っていない。よく
『あっ ○○銀行ですか。個人で口座持っていますよ』という人がいる。
『えっ そうなんですか。ありがとうございます』と答えるが、本当にありがたいと思っているかは微妙である。
銀行は個人で口座を持っていてもなんとも思っていない。銀行からみて借入をして初めてお客様なのだ。だからまず借入をしてお客様になる必要がある。

最も難しいのは、初回の借入。
どんな会社?から入るから当然審査に時間がかかるし、審査も厳しい。簡単にいったら
『知らない人に金を貸すんですよ』って事です。
でも二回目以降は知っている人だからとても楽。だから、今後の事を考えるとたとえ今必要なくとも少額の借入をして銀行とのパイプを作っておいた方が絶対に良い。一回融資の実績をつければ銀行はお客様なので、必要な時対応してくれる。

しかし、銀行員というのは、
『借りたい』というと
『えっ』と疑う。
『もう要りません』と言うと
『借りて下さい』と貸したがる不思議な集団。

初めてのアプローチでも、こちらから
『貸して下さい』
とお願いすると、
『何故今の銀行から借入しないのですか』
とくる。
これは、その銀行とのトラブルや業績の悪化で既存の銀行が貸せないと疑っている。
一回疑うともうダメな集団。注意が必要。

とにかくファーストアクションでこちらからギラギラ感を出さないという事が大事。
まぁキャバクラとかで、口説く時もあまりギラギラいったら嫌われるでしょ。あの感じ。こっちが押せば引くし、引いたら押してくるし。そんなキャバ嬢と同じかもしれない。
勿論ギラギラ感で上手くいく娘もいるかもしれない。でもそれは銀行と業態の違うファイナンス会社。金利が高いので付き合うと苦労する。