私は都市銀行の法人担当者として約20年多くの中小企業の経営者と接している中で、様々な経営者と銀行員の考え方の違いに触れてきました。その中で特に強く感じたのは、借入についての考え方です。
借入って返済するものですが、実は銀行はあまり返してもらいたがってないのです。よく「銀行っていいよな、利息は寝ていても入ってくるからな」と言われます。確かに利息は寝ていても入りますが、でもお金を貸しただけでは入りません。貸し続けなければ入らないのです。
貸して終わりではない。貸し続けなければいけないということは、返済されたらまた貸さなければいけないと言う事です。
大きい声じゃ言えないけど実は銀行も自転車操業なのです。じゃあ全く借りたお金を全く返済しなくてもいいかと言うとそうはいきません。一度決めた条件を遅延したお客に対しては、銀行は烈火のごとく対応します。どうバランスをとるかは難しいですね。
でも皆さん相手も自転車操業で実は、貸したがっているのです。そう考えていくと資金調達も少し違った視点で見えてきますね。